我が子が、例えば大人になってからも、みずから望むような人生を送ってくれたなら、親としてはとても嬉しいでしょう。好きなように仕事と趣味を満喫し、家庭内も円満。でも、現実の世界では、それはそう簡単にはいかないもの。社会のルールには従わなくてはならないし、意見の合わない人とも関わっていかなければならない。
本記事ではその解決策の入り口として、子供に身に着けてもらいたい10の能力についておおまかな話をしたいと思います。10の能力を子供にプレゼントし、我が子が自分自身の望む人生を送れるようになるというお話。
◆子育てダイアグラム〈子供にプレゼントしたい10の能力〉
10の能力の中で一番大切なものは、一番上にある「創造」の力だと考えます。やりたいことを自分で考えだし、自分で決断する能力。でも、結構これは難しい。あなた自身はいかがでしょうか、明確な「やりたいこと」はありますか?「もちろんあるよ」と心の中で回答した人も知っているはずです。あると言えない人が周囲にたくさんいることを。今後の記事を通してその「創造」の力をどう子供にプレゼントすれば良いかをお話ししていきます。
次に大切な能力は「I'm OK」です。これは、自分は自分のありのままでいいんだ、というポジティブな気分を指します。そのような自己肯定感が身に着くと「これやってみようかな?」と創造につながる。逆に言えば、I'm NOT OKな(自分はダメだと思ってしまう)人になると、「ダメな自分が、そんなことやっても・・・」と創造力を発揮しづらいでしょう。
子育ての面では、ここに小さな難しさがあります。親は我が子にI'm OKと感じてもらいたいと考えていても、日々の暮らしの中でどうしても親の価値観を押し付けてしまい、それが子供に対するYou are NOT OK(君はダメ)のメッセージになってしまったり。少し横道に逸れました。
こちらは「ロジック」と「感情」というふたつの思考力。例えば自分が楽しめる仕事内容でも「これをやるべきかどうか」という判断がロジカルにできていないと、その仕事は失敗してしまうでしょうし、他の人の感情をつかみ「それ、いいねぇ!」と感じてもらえるようなものでないと受け入れてもらえません。ということで、ロジックと感情は創造の力の下支えとして重要でしょう。
こちらは経験値。いろいろなことを経験していないと十分なロジックを組み立てられないし、いろいろな感情についてイメージすることができないでしょう。その内訳としては、いろいろな場面をエピソードとして覚えている「シーン記憶」、五感を通した様々な身体感覚の蓄積による「感覚記憶」、いろいろな危険についての「危機知識」があります。例えば、VR(バーチャルリアリティ)を体験したことがなければそのシーン記憶は生まれないし、醤油造りの工場見学をしたことがなければそこで感じた湿り気や香りと言った感覚記憶は残らないでしょう。
残る3つの能力は「会話」「体力・気力」と「実行」。人と心地よくコミュニケーションをとれることは、人を巻き込みながら何かを行うためには大切でしょう。フットワーク軽く行動に移せることも一つの大切な能力。また、こういったことを考え実行していくためには、体力や気力も大切です。
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以上、10の能力についてまずは足早にお伝えしました。
これらの能力を子供に身に着けてもらうためには作戦が必要です。「おまえは想像力がないな!」と責めるのは良くないでしょうし(少なくとも、子供にI'm NOT OK と感じさせてしまいますよね)、「想像力を高めるために絵画を習わせなきゃ」といったようにいきなり絵画教室に通わせ始めるのも短絡的です。それ以前に、子供にだけいろいろと負荷をかけるのはかわいそう。
そのような訳で、本ブログのポリシーは以下となります。
●子供の負荷も親の負担もできるだけ増やさない
●家族みんながゆるりと成長していく中で、自然に子供に10の能力が身に着いていく
●目標:子供が「自分がやりたいように生きていける人生」を送れる
この内容に興味持たれた方は、定期的にブログのチェックをいただけますと幸いです。週末に1回あたりの頻度で、新しい記事をアップいたします。ツイッターでフォローいただけると更新状況が分かり、便利かもしれません。
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