どんなことでも、色々な方向性に話を広げることができます。例えば「1+1」の解答は算数的には2かもしれないけど、そこから様々な方向に話を膨らませることが可能。今回は、子供の想像力の幅を広げる目的で、親として、どのように話を膨らませて行ったらいいかを考えます。ただちょっと、今回は難易度高めかもしれません・・・すみません。
◆トライアル1:「1+1=1」になることはある?
左手にひとつのお団子。右手にもうひとつのお団子。両手のお団子をバンと足し合わせたら一個。すなわち「1+1=1」です。ですよね?
また、「三人寄れば文殊の知恵」を数字で表現すると、さしあたり「1+1+1=100」というところでしょうか。
ということで、親子で「1+1=1」になるとしたらどんなときかな?とか、「1+1=100」ってあると思う?とか、そんな会話をしてみたらどうでしょうか。
もちろん、教科書通りの回答ができるようになることも大切なんでしょうが、全然違った答え方があるということが子供達に理解されていると、彼らの脳のスペックがさらに広がっていくでしょう。
◆トライアル2:「いち・に・さん」という呼び名はどう生まれた?
もちろん、話を算数そのものにこだわらなくてもいいでしょう。いち・に・さんという呼び方がどのように生まれたのか、その歴史について親子で想像力を働かせて考えてみてもいいかもしれません。お父さんはこう思うよ、君はどう思う?などなど。そして、今はネットの時代。答えを検索してみてもいいのじゃないでしょうか。
ちなみに、古来の日本では数字の呼び方が1(ひ)、2(ふ)、3(み)、4(よ)でしたが、中国やチベットの流れを組む呼び名が輸入されて来たようです。
中国語では、1(イー)、2(アール)、3(サン)、4(スー)、チベット語では1(チー)、2(ニー)、3(スム)、4(シ)ということで、いまの数字の呼び名がそれらと同じ源からもたらされたことが分かりますね。※専門家ではないので、間違っていたらごめんなさい。
◆トライアル3:「1+1=2」を外国語で言えば?
まぁ普通に、外国語に目を向けても良いかもしれません。
英語なら「One plus one equals two」、中国語なら「一加一等于二」だそうですが、同じ算数を世界中の子供たちがそれぞれの言語で学んでいる、そんなダイナミクスを体感してもらえると、彼らの思考の幅も広がるでしょう。
◆話をどう広げるか
今回は例として、小学校で習う「1+1=2」からどう視野を広げられるかということを考えました。「1+1」は2ではないのでは?と疑ったり、それらの呼び名が生まれた歴史を考えたり、外国ではどんな風にその計算がなされているかを想像したり。
もちろん、それらの広げ方は無限にあります。ケーキを焼くのが好きなお母さんだったら、6つに分けたケーキを3人で分けたら何個ずつ?と割り算の話に持っていくこともできるでしょう。サッカー好きなお父さんだったら、11人がどこに何人ずつ分かれているか、選手の配置の話に持っていくこともできるでしょう。
いずれにせよ、子供が学校で学んで来たことをそれだけで良しとするのではなく、親としてひとひねり出来たら良いのではと思うところです。
※トライアル1のお団子の話が納得できない方へ:50グラムと50グラムのお団子を足したら100グラム、と考えると理解はしやすいと思います。同じひとつのお団子でも重さが違うんですね。そんな風に、算数で取り扱える土俵に乗せれば、普通の算数の問題として理解はできます。でも、そこに囚われない発想ができたらもっと面白い、というのが本ブログの主張でした。
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