6月下旬に近くの田んぼのまわりを子供と散歩していたら、水が張られたその田んぼの中にカブトエビ、ホウネンエビと、オタマジャクシが泳いでいました。オタマジャクシ数匹とホウネンエビ一匹をつかまえて家で飼うことに。※カブトエビは形が少しグロテスクで嫁(と僕)が怖がったので、持ち帰りませんでした。。
オタマジャクシの飼い方を知らなかったのでネットで調べ、中途半端な理解だったかもしれませんが、すでに飼っていたカメのエサにカツオ節をプラスしてあげることに。動物性のタンパク質がカエル化することに必要ということも知り、カツオ節もしっかりとあげることに。
一週間後、オタマジャクシをもっとたくさん飼いたいということで、再び田んぼへ。10匹以上つかまえて、全部で15匹に。虫かご2つに7〜8匹ずつ分けてオタマジャクシたちに住んでもらいました。エビフライのような形をしたホウネンエビは残念ながら死んでしまったので、亀のエサになってもらいました・・。
※下の写真に、たくさんのオタマジャクシが隠れています。
気づいたらオタマジャクシに後ろ足が生えていました。そして毎日見ていると、どんどん、どんどん足が大きくなっていく。毎日「また大きくなってるね」と子供と会話しながら見ていました。
何匹かに前足が生えてきました・・・が、足が生えてきてカエルになりかけているオタマジャクシと、まだまだ幼いオタマジャクシのままのものとはっきりと二極化してきており、育ちが悪い方はうちの環境に合わないのだろうと田んぼに帰すことに → 4匹だけ残すことに。
そのうち2匹はいよいよ前足も立派になってきて、水槽の壁にくっついて脱走を計るように。カエルになってしまったら動く虫しか食べないとういことで、こちらも田んぼに放すことに。オタマジャクシ飼育生活は、あっという間に終わりました・・・
そんなオタマジャクシとの生活において、教育面で期待できたこととは?
話の途中ですが・・・シリーズ「なんでも教育論」のコンセプト:
◆子供の遊びの中に、その子の能力が高まるチャンスが隠されている。
◆親はそのチャンスを見つけ、背中を少し押してあげるだけ。
◆リアルとデジタルの両立の大切さ
上記で紹介した、エビフライのような形をしたホウネンエビという生き物は、僕自身も見たことがありませんでした。ネットで調べてその名前を確認、「そのエビをたくさん田んぼで見かけた年には豊作になる」という伝説付きのエビであるとのこと。また、オタマジャクシをよくよく見ると、目の離れたオタマジャクシと目が2つ上を向いたオタマジャクシの2種類があることに気付き、こちらも調べると、それぞれアマガエルのオタマジャクシとトノサマガエルのオタマジャクシであるという。
リアルな生き物を五感で感じること、同時に、デジタルの情報を頭にインプットすること。そのようにリアルとデジタルを行ったり来たりしながら、オタマジャクシ周辺の経験値を高めていきました。
子育てダイアグラムの10の能力で言えば<シーン記憶>や<感覚記憶>を蓄積していることになりますが、いまの時代、リアルとデジタルをスピーディーに行ったり来たりしながら世の中を理解していくことが大切。その姿勢を知ってもらえたんじゃないかと思っています。デジタルだけならオタマジャクシの体のプニプニ感に触れられないでしょうし、リアルだけならホウネンエビの伝説も知れなかったでしょう。
◆話し合いを通して意思決定する
たかがオタマジャクシを飼うだけでも、たくさんの意思決定が生じます。成長の遅いオタマジャクシをどうするか。そのまま飼うこともできたし、池に放つことも選択肢の1つでした。今回も親が決めるのではなくて、彼にも考えてもらい3人で結論を出しました(⇒田んぼに放しました)。そんな風に、自分が「したいこと」を考え、ディスカッションして互いの意見を尊重しながら最終的な意思決定を図っていくことを親としては意識しました。
子育てダイアグラムの10の能力で言えば<会話>と<実行>のトレーニングになったのではないかと思っています。
人材育成の仕事をしていると、意思決定するクセのない人は大人になっても自分でやることを決められない、という残念な場面をよく目にします。そこからも、幼少期から「こうしたい」という結論を持ってもらうことは大事だろうと考えている次第です。
ということで、今回は、可愛いオタマジャクシを飼いながら子供の能力を高めていくお話でした!
こちらも併せてお読みください:
www.growing-parent.com
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